TANNYMOTORS

人の味を知った熊は再び人里に降りてくる。

感想

冷笑してる場合じゃない、藻前はイキロ|劇場先行版『NEEDY GIRL OVERDOSE -OVERTURE-』

ゲーム「NEEDY GIRL OVERDOSE」のリリースから4年が経ち、本作はついにアニメ化を迎えた。正直なところ「ついに」というより「なぜか」の方が適当かもしれない。何をどうすればアニメ化できるか見当もつかなかったし、いつの間にか超てんちゃんや原作者のに…

俺たちは、そこにいた。「涼宮ハルヒの消失」

涼宮ハルヒの消失、やれやれ系主人公かよwwwと思ってたら本当に「やれやれ」言ってて感動wwwイカれた女に振り回される平凡な男って構図はゼロ年代のあるあるだけど、むしろハルヒは"源流"の一つなんですよねwwwでもそのありきたりな構図で終わることなく、主…

ヨーロッパ企画「インターネ島エクスプローラー」知らない飲食店以上の冒険がこの世にあろうか

金丸慎太郎という謎の俳優がいる。10年余りヨーロッパ企画の公演に出演しているわりずっと客演だし、客演なのにかなりの確率で主役を張ってるし、権限もないのにヨーロッパ企画のブログを勝手に更新したりしている。 そんな金丸慎太郎が満を持してヨーロッパ…

一切準備せずに万博に行ったレポ

「万博始まったらしいですねえ」は関西人の季節の挨拶である。だが「行ってきましたよ」の声を聞かないまま、梅雨が近づいていた。今年の梅雨は例年より早めに来るらしい。そしてゴールデンウィークを1カ月後ろ倒しにした結果、ツーリング旅行に出かけても途…

なぜ働いていると本が読めなくなるのかを読まずに考えた読書のこと

働いていると本が読めなくなるらしい、確かにそうだ。1日1冊読んでいたころと比べれば格段に読む量は少なくなった。そもそも働くことに脳が疲れて本を読むどころではないのだ。おそらく件の本にもそういうことが書いてあるのだろう、読んでないから分からん…

ゆうちょアイデア貯金箱コンクールの傾向と考察

小学生の夏休みの宿題と言えば図工の「貯金箱」だ。小学生の私は図工に思い入れの無い子どもだったので、紙粘土で何かを造形て水彩絵の具を塗っていたような気がするが、今となっては何も思い出せない。。 しかし日本には図工に、もとい貯金箱に情熱を注ぐ小…

ネタバレなしで新しいガンダムを観に行ったら新しいガンダムが始まった話。機動戦士Gundam GQuuuuuuX -Beginning-

「ぐきゅうううくす?なんて読むんだ?」新しいガンダムシリーズ、「機動戦士Gundam GQuuuuuuX」が始まるらしいと劇場公開初日にtwitterで知った。公開スケジュールを調べると病院と美容院のスキマ時間に見られそうだった。予告も見てないし前知識はゼロだけ…

ヨーロッパ企画「来てけつかるべき新世界」再演してもSFは維持できるし大型アップデートだってできる

2016年9月、ヨーロッパ企画「来てけつかるべき新世界」を栗東で観た。 そして2024年9月、ヨーロッパ企画「来てけつかるべき新世界」の再演を栗東で観た。 台風10号が来るとか来ないとか、進路が決まらないとか消滅するとかでレンタカーまで借りて備えたけれ…

ヨーロッパ企画「切り裂かないけど攫いはするジャック」そして誰もがジャックになった

今年もヨーロッパ企画の新作公演を観るため栗東のさきらにやってきた。 今回はジャックが人を攫うミステリーのお芝居だ。大風呂敷を限界まで広げて何度も劇場をコメディで覆いつくしてきた上田誠に果たしてミステリーを書く素養があるのか、そして解決まで描…

mouse on the keysにお祓いしてもらった日

2022年12月3日、mouse on the keysのライブを観るために神奈川県の平塚まで行ってきた。10年以上前に大阪の名村造船所跡地で観たのが最初で最後だったのに、あのときのカッコよさを何倍も上回る密度のカッコよさに脳天から足の薬指まで痺れた。 バンドの存…

映画『ゆるキャン△』大人になることがこんなに怖いことだなんて誰も教えてはくれなかった

映画『ゆるキャン△』の情報公開から半年、そして劇場公開から一カ月が過ぎ、劇場が臭いだのオタクが煩いだのといった噂も落ち着いてきた8月、そろそろ見てもいい頃合いだろうと気まぐれに有給を取った私は平日朝イチで映画館に向かっていました。 twitterで…

あめちゃんを消費していく度にガチ恋になっていた「NEEDY GIRL OVERDOS」

メンヘラ彼女を配信者に育て上げる「NEEDY GIRL OVERDOS」を購入し、6時間ぶっ通しでプレイしながら僕は唸り声をあげていた。 脚本がにゃるらで主題歌がKOTOKOでゼロ年代のサブカルネタ満載と聞いたら買わずにはいられなかった。というより面白いとかどうこ…

ヨーロッパ企画「九十九龍城」やっぱり金丸慎太郎は主役、客演だけど

ヨーロッパ企画の本公演が始まった。コロナでアレな世の中になってからのヨーロッパ企画は走る京福電車の中で配信劇をしたり毎日のようにYoutube配信をしたりと、存外和気あいあいとしていたように見えていた。もちろんイベントが一切できないような時期で苦…

映画「サマーフィルムにのって」演劇的っぽい映画って楽しいね

imaiさんが「サマーフィルムにのって」を褒めていたので見てきた。下調べを一切せずに映画を見るのはいつだってドキドキする。しかも高校青春物だ。下手すると心に傷を負う恐れだってある。でもimaiさんが推してるなら見るしかない。 「サマーフィルムにのっ…

舞台「夜は短し歩けよ乙女」上田誠はミュージカルもできるし久保史緒里は見たことあるぞ

『夜は短し歩けよ乙女』が上田誠の元で舞台化した。 2006年に出版されたこの作品が僕の人生に与えた影響は計り知れない。本が好きになり、大阪の大学に進学し、同じ輩に出会い、ヨーロッパ企画にハマり、それからずっと七転八倒し続けることになったのは、そ…

映画「花束みたいな恋をした」天竺鼠のライブに行けなかったことを誇るな、恥じろ

「てめえふざけんじゃねえぞ」っていう気持ちで見る恋愛映画 『花束みたいな恋をした』を見た。サブカル好きな有村架純と菅田将暉が出会ってイチャイチャしてすれ違って別れるまでを描いた恋愛映画だったが、「見た」と言うより終始スクリーンを睨みつける感…

森見登美彦/上田誠「四畳半タイムマシンブルース」上田作品が森見小説になる奇跡に刮目せよ

森見登美彦の『四畳半神話大系』とヨーロッパ企画・上田誠の『サマータイムマシン・ブルース』が混ざると何が出来上がるのかと人に聞いたとしよう。きっと十人中八人は「大学生が主人公の物語」と答え、一人は「めちゃくちゃ面白いやつ」と答えるだろう。そ…

平野啓一郎「マチネの終わりに」こんな思いをするのなら花や草に生まれたかった

「こんな思いをするのなら花や草に生まれたかった」というの名もないオタクの言葉である。この物語に登場する人物たちのような人生を歩むようなら、僕も途中で花や草に生まれたかったと思うだろうよ。 この物語ではピアニストとジャーナリスト2人の人生が描…

『∀ガンダム』主人公が股間をちょきんぎょで隠す快作 キャンサーとムロンに咽び泣け

∀ガンダムは腰を抜かすほど面白い。黒歴史という言葉を生んだ作品であり、これ自身が黒歴史と言われることもあるらしいが、ガンダムシリーズであることやロボットアニメであることを差し引いても余りあるくらいに面白い。全50話のうち、30話まで一気に見…

「十三機兵防衛圏」腰を抜かす完成度と物語の立体感。ゲームにしかできないクリエイティブの最高峰。

『十三機兵防衛圏』がとんでもなく面白いという噂をTwitterで聞いて数ヶ月。たぬきに負債を負わされるゲームばかりやるのも気に入らないので、ついにプレイしてみることにした。 ジャンルはアドベンチャーゲームらしくネタバレはなんとしても回避したかった…

アンナ・カヴァン「氷」世界は静かに死にゆく、あるいは既に死んでいる

異常な寒波のなか、私は少女の家へと車を走らせた。地球規模の気候変動により、氷が全世界を覆いつくそうとしていた。やがて姿を消した少女を追って某国に潜入した私は、要塞のような“高い館”で絶対的な力を振るう長官と対峙する。 アンナ・カヴァンの「氷」…

「前田建設ファンタジー営業部」こんなの誰が観るの?って言いながら自分が観るタイプのやつ

ブンシャカ上地雄輔が出るような映画をわざわざ映画館で観るなんて、普段なら絶対にありえないことだ。

ヨーロッパ企画イエティ「スーパードンキーヤングDX」全方向を馬鹿にするくらし、うつわ、ドゥンッキ!

かつてサブカルは独立したカルチャーだった。メインカルチャーと対をなす存在がサブカルチャーであり、その集合体がサブカルであり、つまり「ビレバン」であった。

映画「ペンギン・ハイウェイ」アオヤマくんの世界は誰よりも明るい

森見登美彦氏の「ペンギン・ハイウェイ」がついにアニメ映画化された。四畳半神話大系のテレビアニメ、夜は短し歩けよ乙女のアニメ映画化に続いての映像化である。今まで京都の腐れ大学生ばかりがアニメになっていたが、実は森見登美彦の世界は四畳半の下宿…

終戦の日のための本と映画

70年以上前、日本は戦争で世界中からボコボコにされた。今ならあけすけに「アメリカに勝てるわけないのになんで戦争なんてしたんだ」と言えるが、当時の日本にも一応「アメリカと戦争したらどうなるんだろう」ということを考えた人たちがいた。 猪瀬直樹の…

ヨーロッパ企画の奇跡に立ち会え!サマータイムマシン・ブルースとワンスモア

ヨーロッパ企画の「サマータイムマシン・ブルース」の再演と、新作の「サマータイムマシン・ワンスモア」を人類の活動領域でなくなった炎暑の京都で2日続けて観てきた。2日続けて芝居を観るというのは相当な贅沢であるが、それが過去の名作の再演とその続…

映画『独裁者』歴史の洗礼を受けたものは当然面白い

あらすじ 床屋のチャップリンが戦時中の怪我から20年もの間意識不明に、しかし目を覚ましたチャップリンを待ち受けていたのはユダヤ人を迫害するナチスドイツとヒトラーだった。 ドイツは領土拡大を目指してオーストリアへ侵攻!生き延びるためにかつての…

映画『夜は短し歩けよ乙女』星野源、どうしてお前は星野源なのだ。

ついに来た『夜は短し歩けよ乙女』映画化の知らせと、すぐに付けられた重たい足かせ。 森見登美彦の『夜は短し歩けよ乙女』がついに映画になってしまった。森見作品といえば四畳半神話大系や有頂天家族は既にテレビアニメになっていたりもするが、森見作品の…

映画『この世界の片隅に』削られて魅せる魂、輝く命

『この世界の片隅に』をついに観た。京都に住んでいるのに出張先の香川で観た。今観なければ一生観ないかも知れない気がしたからだ。そして観終えた今、もう一度観たいとも、もう二度と観たくないとも思っている。 この予告編を観ると、己の感想が製作者の意…

映画『博士の異常な愛情』世界最高のダイジョーブ博士が人類を救う

よし核戦争だ!共産主義者は皆殺しだ!おい待てバカ野郎! あらすじ 頭のイカれたアメリカ空軍の司令官がソ連への核攻撃を命令。しかも命令の取り消しにはその司令官の設定した暗号コードが必要で、司令官は基地で籠城中。頭を抱えるアメリカの首脳陣。会議…