TANNYMOTORS

一度人を食らった熊は、その味が忘れられず再び人里に降りてくるという。つまりバイクの日記です。

2020-04-01から1ヶ月間の記事一覧

『十三機兵防衛圏』腰抜かすくらいの完成度と物語の立体感。ゲームにしかできないクリエイティブの最高峰。

『十三機兵防衛圏』がとんでもなく面白いという噂をTwitterで聞いて数ヶ月。たぬきに負債を負わされるゲームばかりやるのも気に入らないので、ついにプレイしてみることにした。 ジャンルはアドベンチャーゲームらしくネタバレはなんとしても回避したかった…

手書きの文字には心が籠もってるとか言うお前のためにペンを握ってるわけじゃねえんだよ

高校生の頃から10年以上手書きの日記をつけている。不定期かつ不定量なので1日数ページ書くこともあれば、1年以上放置していたこともある。しかも気まぐれに破り捨てたり焚書したりするので、いつも手元には現行の日記1冊しかない。 ブログも書くのにし…

『わたしはカモメ』ポチャッコは共産主義者かもしれないぞ

彼女が四六時中ポチャッコの夢旅行を歌いまくるおかげで、サンリオにはポチャッコというキャラクターがいること、そしてサンリオピューロランドなる施設があることを知った。 サンリオは「キレてるキャラクターを生み出す変態企業」というイメージがあったけ…

点検、増し締め、赤べこ号

スーパーカブを買って1年目の定期点検にやってきた。予定から3ヶ月も点検をすっぽかしてしまったが、それでも一切問題ないのはさすがスーパーカブだ。 待っている間に店の外に並ぶバイクたちに目をやると、今まで見たことのない色のカブが停めてあった。色…

アンナ・カヴァン『氷』/世界は静かに死にゆく、あるいは既に死んでいる

異常な寒波のなか、私は少女の家へと車を走らせた。地球規模の気候変動により、氷が全世界を覆いつくそうとしていた。やがて姿を消した少女を追って某国に潜入した私は、要塞のような“高い館”で絶対的な力を振るう長官と対峙する。 アンナ・カヴァンの「氷」…