TANNYMOTORS

一度人を食らった熊は、その味が忘れられず再び人里に降りてくるという。つまりバイクの日記です。

航空自衛隊小牧基地とブルーインパルスを初訪問したときのレポ

3月3日金曜日の夜、日曜と月曜の連休をどう過ごすか思いあぐねていた。週末はナンシージジイとイキリキッズがそこらじゅうで散るからバイクには乗りたくないし、日がな1日Twitterバトルに身を投じても夕方には涙で画面が滲んでしまう。でもTwitterには世界中の真実が集まるから目を離すわけにはいかな…

「あ、小牧基地のオープンベースがあるじゃない。」

さすが我がタイムライン、必要な情報がいい感じに入ってくるように日頃から備えていてよかった。

しかし陸、海のイベントは何度か行ったことがあるものの航空自衛隊の基地に行ったことがない。ひとまず空自好きの知り合いに問い合わせる。持つべきものはChatGPTじゃなくて一角のオタクなのだ。

我:ご無沙汰しております。日曜日の小牧基地って行きます? 空自のイベント初めてなんで、何時ぐらいに現地入りしたらいいのか参考に教えていただければと…

被:お久しぶりです!!離着陸が見える一番前に陣取りたいので、だいたい7時くらいには着いて、開門待ちしてますかねー 離着陸見えなくてもいいなら、もう少し遅くても大丈夫だと思います! ただ8時半過ぎには飛行が始まるので 遅くとも8時には着いていた方がいいと思います!

しまった奴はガチ勢だった。とりあえず土曜日に名古屋に前泊して午前中に現地入りすればいいか…

午前7時30分!現着!

カプセルホテル特有の無駄な早起きのお陰で6時には支度が済んでしまい、結局開門と同時に到着。最初に手荷物検査があるけれどみんな早く中に入りたいからめちゃくちゃ協力的で回転が早い。

ブルーインパルスってやつだ。始めてみたけど二人乗りなのね。

アドバイスのお陰で結局1番機の前を陣取ることができた。まわりには超望遠レンズやエクステンダーを付けたガチ勢ばかりで、借り物のEOS90Dと望遠端150mmのズームレンズで来た自分がちょっと悔しい。

ちなみに入時間のアドバイスをくれた先任とは1番機の近くで10年ぶりの再開を果たしたが、10分ほど立ち話をして各々の世界に戻ることにした。今日はそれどころじゃないからな。

カメラのセッティングやらレンズの手入れをしているといつの間にかイベントが始まる。最初は「展示飛行」。あちこちから飛んでくる飛行機を眺めるのだ。

ちなみにRAW現像を初めてやってみたがパラメータが多すぎて全然わからなかった。現像なんてモノクロの紙焼きしかやったことないんだもの。

 

輸送機のC-130、色違いでかわいい

ヘリコプターのUH-60、空中でピタッと止まってた

奥の倉庫に三菱重工の文字が見えるけど三菱が飛行機を作る…?妙だな…?

滑走路からファンサしてくれるパイロット、ありがたい

一列にならんで給油しているC-130、かわいい

ずんぐりしているC-2は海の哺乳類みたい、かわいい

戦闘機のF-15は角ばっててカッコイイ

でけえエンジン…こういう焼け色って良いよね…良い…

 

そして本命のブルーインパルスの飛行。周りにガチ勢がいるおかげで「今日はn番機は〇〇さんだぜ」「あの技やるみたいだね」みたいな会話が聞こえてくる。ここはイナズマイレブンの観客席か?

イナズマイレブンというよりアイドルだった。儀仗隊じゃなくてマジでアイドル。

ほんで飛行も上手いし。

ブルーインパルスの飛行予定は1年分公開されているので、きっと追いかけて全国を飛び回るファンも居るんだろうな。着陸後も集合写真とか撮ってたもんな。たしか有川浩の小説にもブルーインパルスパイロットと結婚した人の話があったっけ。

今回のイベントは戦闘機よりも輸送機がメインで展示されていた。普通の輸送機から空中給油機、政府専用機なんかもやってきていたが、本当は飛行艇が観たかったのだ。

 

 

飛行艇US-2。海洋国家日本を飛び回る最高にクールでデカくて離陸距離の短い飛行艇だ。

鹿児島の鹿屋で二式大艇を見て以来、「いつか現行機のUS-2も見たい」と焦がれていたが、案外すぐに見られてご満悦であった。帰りのシャトルバスを待ってるときに展示機がバンバン帰投してたけどUS-2だけ滑走路のめちゃくちゃ手前から離陸しててバス待ちのみんなで驚いていた。

しかし飛行機を撮影するには最低でも300mmのレンズが欲しい。APS-Cのミラーレスと安めの超望遠レンズを買えば多分イケるよな。できれば米軍基地も行ってみたい。

しまった!ここは底なしレンズ沼とミリタリー沼だ!逃げろ!