TANNYMOTORS

一度人を食らった熊は、その味が忘れられず再び人里に降りてくるという。つまりバイクの日記です。

祇園祭に動員されたけど祭りどころではない

連日の猛暑の一端は京都にもあるようで、毎日救急車が熱中症患者を搬送している。そして今年は事情があってその猛暑日のど真ん中で祇園祭のボランティアをしている。ボランティアというよりはむしろ動員や招集といったほうが正しいかもしれない。とにかくこの炎天下の中で山鉾を引っ張り回したりしているので、この夏はいつも命の危険を感じている。

そもそも縁もゆかりもないところの祭りにボランティアで参加をしても、地域の人たちとの間には「土地の人間か否か」という決定的な違いがあるので、参加するボランティア側の気分としては日雇いのバイトに似ている。もちろんボランティアなので報酬は出ないし、熱中症で倒れたりしても何も保証はされないんだろうけど。

しかしこの時期の祭りはやる方も見る方も命がけである。人道支援のボランティアなら頑張る理由なんて簡単に見いだせるが、伝統を理由に祭りのために自分の体を張るというのは、どうも割に合わない。

もし明日僕が熱中症で倒れてシャレにならない自体になれば、この記事もワイドショーのネタにされて、見ず知らずの連中の話題と飯の種になるのだろう。それも割に合わないことだと思う。

くれぐれも無事に家に帰りたい。そして来年の気温が50度を超えるようなら参加は遠慮したい。