正月に実家で中学の卒業アルバムを見つけた。日本の卒業アルバムのネタといえば将来の夢であるが、確か「建築家」やら「整備士」やらそんな仕事を夢として書いたような気がする。職業として建築や整備の道に進んではいないものの、自分で設計した家は建ててみたいと思っているし、買ったバイクは自分で整備するようにしているし、案外将来の夢なんてものは叶えられてしまうものなのかもしれない。ただ卒業アルバムを開いて将来の夢を確かめる気にはなれなかった。それとこれとは話が違うのだ。
個人がメディアになりヒカキンは子どもの笑顔で飯を食べている。Youtuber事務所のUUUMが決算発表で「個人の経済圏の拡大」を予想していた。クリエイター的な活動が個人でもやりやすい環境になってきているらしい。
僕の経済圏なんてマーケティングの勉強用に作っていたWordPressのブログ入れたアマゾンアソシエイトくらいで、年間３０００円くらいの紹介料が入ってくる。「（任意の検索ワード）について調べてみました！」みたいなSEO汚染記事は誓って書いていない。もし魂を売ったらもっと稼げたのかもしれないけど、自分の屋号に泥つけてまでやるようなことじゃない。
でも結果を出すのが魂を売った人間なら僕はそいつを卑下できないし、まことに理不尽な世の中だ。
