ここ数年、仕事用メガネと私用メガネを使い分けて過ごしている。二足のわらじならぬ二本のメガネ生活である。レンズが四角いものを仕事用、丸いもの私用にして、いつもどちらかのメガネがデスクのスピーカーの上に置いている。普段は仕事に出る前に四角いメガネを着け、家に帰ると丸いメガネに替えている。ときにはメガネケースにメガネを入れて外出し、仕事が終わったらメガネを替え遊びに行くこともしばしばである。
度数は当然どちらのメガネも同じだし、両方zoffで買った安いものだけれど、メガネを替えれば視界も着け心地も変わるのでそれなりに気分転換にはなっている。当然外面も変わるはずなのだが、見た目のベクトルが変わったところでその数値である顔面偏差値が変わるわけでもなく、いわんやちやほやされることもなく、このダブルメガネは完璧な自己満足で決着している。
さてボーナスの季節、「三本目のメガネを買ってもいいんじゃないか」と賞与計算をしている僕に四角いメガネが囁いている。きっと疲れているんだろう。
