TANNYMOTORS

一度人を食らった熊は、その味が忘れられず再び人里に降りてくるという。つまりバイクの日記です。

23年ぶりのポケモン、ニャースが怖い

僕が小学1年生だった1996年の春。ゲームボーイの電源を入れると「ピコーン…ザッザッザッ…」とノイズに似たSEと共にモノクロドット絵のリザードンが小さな画面に表れた。1996年は初代ポケモンが発売された年であり、僕が他の子どもたちと同じくポケモンに熱中した歳だった。

それから23年が経ち社会人になってしまった2019年の冬。出かけたついでに立ち寄ったヨドバシカメラでSwitch Liteとポケモンを買った。箱を開け、起動するのさえ何故か緊張してしまった。電源ボタンを探し、次にカードスロットを探し、何とかwifi設定を済ませてようやくポケモンを立ち上げた。絵はフルカラーで、スピーカーからはきちんと聴けるBGMが流れている。でも相変わらずリザードンは(3Dになってたけれども)変わらずにポケモンの世界にいてくれた。

ポケモンを捕まえてバッヂを集めてポケモンマスターを目指すスタンスは変わってなくて安心した。そして今も昔も道行く老若男女に絡まれてバトルを仕掛けられるのも同じだ。ただポケモンバトルとはいえ現実の自分より年下のキャラクターを袋叩きにしたあげく、金まで巻き上げることに対して少しだけ心が痛む。そしていつの間にか自分の財布より主人公の財布の方が重く、全身の服飾代すらもゲーム内の自分に大負けしているのに気づいて少しだけ悲しくなる。

ただプレイしているうちはブティックでの買い物やスタイリングが大変楽しいので、これからもカワイイを求めて積極的に年下に因縁を付け小銭を巻き上げていく所存である。その気になればWIKIでいくらでも勝ち方を得られる時代、知識や経験はチートではなく立派な努力だ。

気になることといえば、初代のポケモンからどれだけのポケモンが追加されたのだろう。あえて調べてないけれど、減らすことなくポケモンを増やし続けていたとしたら、初代の151匹から何匹に増えているのだろうか。ポケモン図鑑が本やシステム手帳でなく最初からPDAで良かった。ああ、PDAはもう存在しないのか。全部スマホやもんね。

サトシはポケモンマスターになるまで22年かかったらしいけど、あいつヒロインとっかえひっかえしながら旅してたんだってね、さぞ楽しい22年やったんでしょうなあ!?

おとなの ひがみって ひでー!