TANNYMOTORS

一度人を食らった熊は、その味が忘れられず再び人里に降りてくるという。つまりバイクの日記です。

休暇に関する24通りの読み方

以下の文章は4つの段落に分かれていますが、どの順番で読んでも正解です。24通りの読み方をお楽しみください。

バネはかかる負荷への反発力で跳ね上がる。労働が負荷で、休暇が反発力であれば、日々の労働がいかに過酷であろうと、その分休暇は素晴らしいものになるに違いない。

僕はサラリーマンになれたので、幸いにも休暇がある。日本の休暇は短いと言われているけど、9日間の盆休みは本当に長い。明日は休みの最終日。でもやることも、やりたいことも既にない。いわゆるメリハリの効いた生活ってものを送っていれば、跳びはねるような休暇を過ごせるのだろう。

頭がバグってオンとオフの境目がなくなってしまったので、仕事と休みの区別があまりつかなくなった。仕事中に遊んでる気になるし、遊びなのに仕事みたいなことをしているような気分にもなる。楽しいことは仕事にもプライベートにもあるし、その逆だって十分にある。これを人生の充実と呼ぶなら、波風立てずに毎日納豆と豆腐だけ食べて生活しているほうが正直楽なんじゃないか。

夏バテ直撃かと思うくらい今は体力が足りない。苦しみは向こうからやってくるのに、楽しみはこちらから迎えに行かなければ捕まえられない。苦しみは体力を奪い、楽しみを遠ざける。体力という名の資本がなければ、心は慢性的な赤字に陥って破綻する。盆休みだというのに、休暇を満喫するほどの環境が今はない。