TANNYMOTORS

一度人を食らった熊は、その味が忘れられず再び人里に降りてくるという。つまりバイクの日記です。

京都タワーはいつも調子に乗っている

つくづく京都という街は気に入らない。京都に暮らし始めてこの春で4。道は狭いし、バスとタクシーの運転は荒いし、年寄りどもは「いけず」の見本市みたいだ。出張から帰ってきて京都駅を出るといつもドヤ顔で立っている京都タワー、こいつを見るたびに心のなかで中指を立てながら、運転の荒い市バスに乗り込んでいつも家路についていた。

ところが、四条通という京都の民度分水嶺みたいなところに暮らしていたから気づかなかったが、京都の北の方は比較的まっとうな人が多いらしいといことをこの数ヶ月で学んだ。丸太町通りから北側、とくに北大路のあたりは、京産大の学生はともかく、民度のある人たちが多く暮らしているようで、飲み屋に入ってもウォッカのショットで殴り合うとか、酒を口移しで飲ませるとか’、そういう蛮行を見かけることはなかった。治安の南北問題といえば大阪が有名だが、京都でもどうやら同じ状況らしい。

相変わらず京都は気に入らないが、一軒でもまともな飲み屋がある限り、焦土にする訳にはいかない。居心地の良い飲み屋に出会って、そこで100円引きの割引券を4枚も貰ってしまっては尚更だ。

結局、僕は何処かに行く勇気もなく、ここで緩やかに暮らしていくのが一番幸せなんだろうなと、思い知らされた。