低気圧だと頭が痛くなる。雨は好きだけど気圧の低下は嫌いだから、生来の天邪鬼は体調にまで影響するようになってしまったのかと心底うんざりする。
新海誠の作品には雨のシーンがよく登場する。雨が窓ガラスを伝って流れ落ちていく様子はとても綺麗だ。それがどういう意図を持った演出であるかをいちいち考察したりしないような人だって、あの様子は素直に美しいと感じてもらえるだろう。
あの情景の中にいる人は、窓辺で一体何を考えているのだろう。コンビニで傘を買わなきゃいけないとか、洗濯物が干せないとか、何かしら建設的なことを考えているのだろうか。それとも何も考えていなくて、傘もささずに雨の中を歩き出すような真似をしてしまうのだろうか。
きっと僕は何も考えないまま雨の中を歩いてしまうだろう。気圧が低いとそれくらい意志が弱ってしまう。ああやる気がでない。雨天中止がもっと幅広い場面で登場する世の中になれば良いのに。
