TANNYMOTORS

一度人を食らった熊は、その味が忘れられず再び人里に降りてくるという。つまりバイクの日記です。

自炊すいすい

ここ1年ほど自炊と言うものを一切していなかった。そのせいか炊飯器は戸棚の奥に片付けられ、電子レンジは電源を抜かれ、我が家の台所は沈黙を続けていた。

主な原因は「無気力」だったがさすがに「食生活」だの「食費」だの気になるワードが増えてきたので久しぶりに食料品を買い込んで最低限の自炊ができる環境を取り戻すことにした。

スーパーで買った主な食料は米5キロ、米に混ぜる押し麦500グラム、パスタ1キロ、あとはご飯のお供やパスタソースたち。

とりあえず昼食を兼ねてパスタを茹でてみた。なんとなくキャンプ道具を使ってみたが、パスタを半分に折るところ以外は普通の料理と変わらない。そして茹でたら既製のソースをあえるだけ。これで1食100円程度。大変安い。味もまずいわけではないし、どうせすぐに忘れてしまうのだから気にもならない。

お米はさすがに炊飯器で炊いた。白米4合に押し麦1合を加えた。一人暮らしでも3合炊きに甘んじてはいけない。こればかりは5合炊きがちょうど良い。そして炊けたらタッパに詰めて熱を取ったら冷凍庫に放り込んだ。あとは冷蔵庫の磯じまんたちが安定した米生活をもたらしてくれることだろう。

やってみればなんてことはないのに、手を付けるまでが僕には大変むずかしい。そして凝りだせばまた粉からカレー粉を炒ったり、鍋いっぱいの芋を煮たりしてしまう。この食生活の歪みはマルチビタミンがカバーしてくれると信じるしかない。

ところで土鍋で炊いたご飯は大変美味しいそうだが、これはきっとフラグに違いナない。「いただきます」と「ごちそうさま」の間に「鍋はダッチオーブンだけで十分」を挟まなければ、きっとシンクの下に新たな調理器具が増えることだろう。