来週はCBR400Rの車検がある。3年間で1万4千キロ走ったようなので、普通のバイクを普通に楽しんでいることになる。距離ガバも、白バイコスプレも、修理に出したバイクが800日返ってこず裁判沙汰になることもなく、至極平穏なバイクライフを謳歌することができた。
なので3年前の納車慣らしツーリングの記録を必死に思い出しながら書く。
<納車したときのはなし>
CBR400Rを納車して、何度か短距離ツーリングに出かけたものの、やはりロングツーリングをしてみたい。数日分の宿泊セットを積んで、山と海を楽しめる、でもそんな都合のいいツーリングコースが......
四国にはあるんだだよ!!!最高のツーリングコースが!
大阪南港から愛媛東予を結ぶオレンジフェリーなら船旅も四国も楽しめるのだ。今回は四国カルストも高知も行っちゃうぜ。季節は11月上旬、ライディングジャケットのインナーをフリースやスウェットで調整しつつ気温の高低差にも対応する想定で乗船。そして夜明けとともに上陸してまずはUFOラインでワインディングを楽しむ算段だ。
状況!ガス!
石鎚山周辺は雨でもなく晴れでもなく、ただただ濃霧。ハイビームと定期的なクラクションでじわじわ濃霧地帯を抜けていく。眺望を楽しむどころではないし思ったより寒い。標高1000メートル越えは伊達じゃない。
道を振り返ると霧が吹き下ろしてた。風魔法か?
UFOラインを抜けて四国山脈の谷間を南下していく。この辺りは霧もなく、ようやくワインディングを楽しめる。カブでも走った道だけど、さすが400ccともなれば快適に走り抜けることができる。もちろん法定速度だって出せる。もうカブの2速をぶん回しながら40km/hをひねり出さなくてもいいんだ。ナンシーおじさん、これは400ccなんだ。分かったら帰ってくれ。お前のバイクの話なんて聞いてない。
四国カルストも相変わらず最高の景色。11月の平日なんて誰も来ないからニヤニヤしながら3往復したって恥ずかしくない。四国カルストを堪能した後は仁淀川に沿って南下して高知市内で投宿。
2日目は四国最南端の足摺岬へ行って帰るだけで1日が終了。高知ってデカいんだね。
須崎のカツオを塩で食べる、これのおかげでふるさと納税の返礼品は全部カツオになりました
足摺岬!風が強い!
四国八十八ヶ所霊場 第38番 金剛福寺、どうでしょうでみた!!!
いろりやのうどん!どうでしょうでみた!
というか写真があった、金剛福寺を飛ばす罰当たりが出るレベルの美味しさでした
そして次の日は足摺岬の反対側、室戸岬へ行って帰るだけでまた1日が終了。風が強すぎて台風なんて来た日にはもう大変なことになるだろうよ。
走ってばかりなのも良くないのでこの日は高知市内に戻ってひろめ市場で豪遊。酒は飲めないけどその分食べますんで。
鯛づくしのご飯といろんなお店で買ってきたおつまみたち、そしてお茶。
ひろめ市場のはす向かいにある高知追手前高校は氷室冴子先生の「海がきこえる」の舞台。
福岡のスーパー銭湯の仮眠室で「海がきこえる」を読んで10年あまり、続編は既に絶版になっていたが、もしやと思い高校の正面にある図書館で探してみると「海がきこえるII アイがあるから」がばっちり配架されていて大喜びで読んだ。旅先で図書館に籠ったのは後にも先にもこれっきりだけど、まさか聖地で作品が読めるとは思わなかった。バブル時代に上京したらこんな青春になるんだなあ。眩しいなあ。そのまま閉館ギリギリまで読み込んで2日目が終了。
3日目は高知から香川県高松市の「うどん本陣 山田家」を経て自走で帰るだけ。
時代劇のセットじゃん
これもどうでしょうでみた!釜ぶっかけ定食!うまい!
うどんで眠たくなりながらも定期的なカフェインと仮眠で瀬戸内海を渡り無事帰宅。全行程で1000kmを走って慣らし運転も無事終了。
フルカウルならではの空力の良さと横風に流されない車重、17Lのタンクと30km/Lの低燃費がもたらす500km超の航続距離、そもそも高回転域を使うことがないので普通に走っているだけで慣らしが済んでしまった。
アマリング?そんなのは知らねえ。このバイクは長距離でもいい感じに走るためのバイクなんだ。だからミラーもナンバープレートも付けてるんだよ。いや、ちいかわは付けないよ。だから400ccだってば!ハーレーなんて知らねえよ!あっちいけ!
バイクって、素敵な趣味ですよね。