<まえ>
快活民の朝は早い。なぜなら「早朝出発するならホテルに泊まるのはもったいないなあ」という貧乏根性が染みついているからだ。ただ最近は早起きするから快活泊なのか、それとも快活泊だから早起きなのかもよく分からなくなっている。この日は朝5時に出発。目的地は航空自衛隊防府北基地。航空祭を観に行くぞ。
昨年の小牧基地で沼に頭から飛び込んでしまい、今やミラーレスカメラと望遠レンズを振り回す日々にあっては、ツーリングバッグにカメラを詰め込んで旅に出るのは無理からぬことであった。
防府北基地はパイロットを養成する航空学生が在席している。なのでここの主役は練習機だ。
朝7時30分、出勤もとい離陸していくT-7練習機たち
それにしても開始時間が早い。朝の8時30分から飛行開始とは一体どういうことだ。そして6時から駐車場が空き、7時には開場待ちの行列に並ぶオタクは何なんだ。本来オタクは夜更かしするものだろう。もしかしてみんな快活民なのか?そして自衛隊の皆さんにおかれましては早朝からご準備いただいてありがとうございます。納税頑張ります。
赤白のツートンカラーと翼端のオレンジがかわいい
T-4練習機はジェット機型。どれも新車並みに光っていて磨いている整備員たちの日々のご苦労は想像できない
持ってきたカメラはEOS R10とRF100-400mm F5.6-8。趣味カメラとしては十分ハイスペックだけど腕が追い付かない。観光客のお弁当を攫うトンビを追いかける練習はしているが、それでも被写体を捉え続けるのは難しい。手持ちで800mmやテレコンつけてる人はいったいどうなっているのだろう。オートエイムでも入れてるのかな。
輸送機のC-2は海の哺乳類みたいでかわいいのでぬいぐるみにしたほうが良い
きちんと納税して信頼関係を築いたヘリコプターはおなかを見せてくれる
複座型だからお手振りもバッチリのF-15
航空学生の儀仗銃がビニールテープだらけの64式で涙が止まらない
こういうイベントは隊員の家族や友人が遊びに来るので外野は静かにしているに限る。地本の人に話かけられても「もう航空学生の受験は年齢が…納税の方で頑張りますんで…」と逃げつつ地元っぽい屋台のご飯を平らげて昼前に脱出して九州へ戻る。山口に寄り道したがこれは九州ツーリングなのだ。そして次が最後の目的地。
壇之浦パーキングエリア...???
水曜どうでしょうで見た!!!!
この「壇ノ浦レポート」を残したサイコロ2の放送が1996年とのことなので約20年かけて聖地巡礼を果たすことができた。なんで北海道のローカル番組が九州でロケしてんだろう。わけわかんねえな。
水曜どうでしょうでは触れられていないが、壇之浦パーキングエリアは関門海峡を見渡すことのできる素敵なビュースポットだ。時間もちょうどいいので、私の壇ノ浦の戦いを始めることにする。
ナミュール!そこから!伸ばせ!伸ばせ!伸ばせ!爆足!爆足!爆足!いける!がんばれ!がんばれ!がんばれ!伸びろ!ナミュール!ナミュール!ナミュール!伸びろ!届け!届け!ナミュール!届け!届け!ナミュールうううううう!!!!!うおおおおおお!!!!!
上り3ハロンは最速の32秒9。4コーナー外からしっかり差しに行くこの馬のポテンシャルを100パーセント発揮した素晴らしいレースでした。また3走前の香港マイルで先着したヴォイッジバブルにもリベンジを果たし、香港馬のいる中でも日本馬の強さをしっかりとアピールできたと思います。
というか2走前のドバイターフだってナミュールが小顔美人なばかりにハナ差で負けただけだし、ヴィクトリアマイルはポジションと展開で負けただけだから、やっぱり日本最強マイラーはナミュールだよ。でも香港の「ロマンチックウォリアー」はマジで強かったし、もし香港最強の「ゴールデンシックスティ」が来てたらと思うと背筋が寒くなるね。という訳でナミュールは惜しくも2着でした。ありがとうございました。(オタク早口)
門司港の名門大洋フェリーで帰還。なおナミュールの馬券は推しへの祈りなので持ち帰ります。
九州はどこを巡っても良いツーリングルートになるし、関西圏からのフェリーだと福岡から鹿児島まで南北どこにでも上陸できるからプランも立てやすい。
これで西日本は沖縄以外全て走り終わり、本土四極のうち3つは制覇したので残るは最東端の納沙布岬だけになった。でも北海道はなあ、去年走ったからいつ行くことになるかなあ、次の秋かなあ。
そして残る未踏の地は沖縄、群馬、茨城、栃木の4県のみ。でも美容院で「北関東なんて別に行かなくていいんじゃない?なんもないし」とアドバイスされたので、実質的には沖縄に行けば日本一周も完了することになる。最後は沖縄って決めてるので今から楽しみだね。
おわり。
防府北基地の機材を運ぶ2人がめちゃくちゃいい笑顔だった。