TANNYMOTORS

一度人を食らった熊は、その味が忘れられず再び人里に降りてくるという。つまりバイクの日記です。

寒さでうめき声をあげながら目を覚まして、6月の長野を思い出す。

12月になってしまった。ああもうどうしようもねえな、という気分になる季節である。寒さで指がかじかんでキーボードを叩くのもぎこちない。外出用のダウンジャケットだって事務所についてからずっと着たままだし、事務仕事をする場所としてここは大丈夫なのだろうか。

自宅の窓ガラスにも断熱シートを張って今年こそ安全な室内環境を勝ち取りたい。昨日は寒さで目が覚めてしまった。カーテンが開いたままだったから冷気がガンガン押し寄せてきていた。

6月の長野の山中でキャンプをしたとき、焚火をしなければ凍え死ぬような寒さの中で眠ったのを思い出した。そこは標高1500メートルのキャンプ場だったので、夜には平気で氷点下になる。朝にはクーラーバッグの水滴が凍っていたし、ペットボトルの水もシャリシャリしていた。星が抜群に綺麗だったからまた行きたい。でもキャンプ需要で混んでいるのは嫌だから、やはり人が減る冬場を狙うことになる。そしてまた寒さに耐えかねてうめき声をあげるのだ。長野の高遠町。良いところである。

今年初めて冬用のスリッパを買った。あのクールな床から解放されることがこれほど快適だとは思いもしなかった。大学時代、部室を素足で歩いて画びょうを踏んだ時は「うおおおお」と叫びながら足裏深くに刺さった画びょうを力強く引き抜いたりもしたものだが、スリッパさえあれば戦国武将が刺さった矢を引き抜くようなムーブもしなくて済む。素晴らしき安全快適な自宅環境。

あとは石油ストーブとその上でシウシウと湯気をあげる鍋さえあれば最高なんだけど、マンションって灯油ダメなのか、もう駄目だ、寒いよう。